日常生活では、なかなか触れることがない「登記」ですが、どんなものかご存じでしょうか?
実社会で行われた取引等を公の記録に登録して、権利や義務を保護して円滑な取引に役立っている制度です。
「法務局」によって管轄され、起こった取引を記録したり、効力の発生要件となったり、対抗要件を備えるといった効果があります。
そんな個人情報がつまっている登記簿は、誰でも見ることができてしまいます。
不動産取引の安全性を確保する為には、確認しなければならない情報ばかりだからです。
登記制度は、各国で利用されていて、その性質が国により異なります。
日本の登記制度
日本では、登記に記載してあることに対して主張はできますが、登記に記載してあることが事実であることまでは、保証されておりません。
他の国では、登記に記載してあることが、絶対である国もあります。
こういった制度の取り扱いを、日本の不動産登記には「対抗力」はあるが、「公信力」がないと表現します。
とは言え、たまにニュースになりますが、登記簿が間違っていることは、めったにありません。
登記にも様々な種類があります。
自宅で登記簿を見れる
普通に生活や事業をしている上で利用する登記は、「不動産登記」か「商業登記」くらいだと思います。
不動産登記は、不動産の所有者が誰かといった、権利関係が記載してあります。
商業登記は、会社の役員が誰かの様な、会社の情報が記載してあります。
登記簿に記録された情報は、法務局に行けば見ることができます。
以前は、法務局まで出かけて、登記簿謄本を取得するか、登記簿という簿冊を閲覧して、確認しなければなりませんでした。
それが、平成12年から、法律の改正がなされ、紙媒体から電子的な記録へと、順次移行していきました。
それにより、今では自宅や会社のパソコン等で、登記情報を閲覧することができるようになっています。
便利な時代になりました。
そのため、以前は出かけなければならないので、あちこちにあった法務局もずいぶんと数が減りました。
愛知県の例ですが、この20年で半分くらいになっています。

平成8年の所在図ですが、現在は、赤四角で囲った法務局以外は、統廃合となりました。
登記情報提供サービス
現在は、「登記情報提供サービス」という制度をインターネットを通じて利用することができます。
ただし、法務局で登記事項証明書を取得するのと異なり、画面上で閲覧したものを印刷するものですので、末尾に登記官の証明印が押されておりません。
そのため、PDFファイルで提供され、法的証明力がない扱いになっています。
反面、利用時間も、平日午前8時30分から午後9時までと、法務局が5時までに比べて、使い勝手がかなりいいです。
「クレジットカードの即時決済による一時利用」か「申込手続を行い、利用者登録を行った上で利用する登録利用」のどちらかですが、一時利用でもお手軽に使うことができます。
利用できる種類も多いので、ほとんどの場合、ネットで用が足りてしまいます。
もし、登記簿に記載されている内容を確認する必要があるときは、使って見て下さい。
気楽に使うことができますし、そんなに難しくありません。

公印はありません。
登記オンライン申請システム
ただ、先ほども記載したように、登記情報提供サービスだと、証明印がありません。
そのため、公的機関や金融機関では、通用しない場合もあります。
その場合は、直接法務局に行くのも手ですが、今は登記事項証明書をネットで取得する制度も始まっています。
それが、「登記ねっと」と呼ばれる「登記・供託オンライン申請システム」です。
不動産登記事項証明書、商業法人登記事項証明書の取り寄せだけでなく、登記申請なども行えます。
申込方法はいくつかありますが「申請用総合ソフト」を使うのが一般的です。
でも、そんなに頻繁に取るわけではないので、ソフトを使わない請求方法も用意されています。
その場合、「かんたん証明書請求」を使えば、ブラウザから請求できるので、かなりお手軽です。
法務局で受け取ることも、自宅や会社に郵送で送ってもらうこともできます。
郵送にした場合、登記事項証明書を発送する法務局を選べるので、遠くの物件であっても、最寄りの法務局から発送してもらえるので、早く届きます。
通常午前中に手続きを終えれば、翌日の午前中には到着するようです。
公印があるので、証明力があります。
まとめ
日頃、あまり縁のない登記制度ですが、暮らしの要所要所で、関わる場面が出てきます。
以前は、難しくてハードルが高いものでしたが、現在はかなり親切です。
また、「登記情報提供サービス」も「登記・供託オンライン申請システム」も、法務局で登記事項証明書を取得するより、費用が安く済みます。
郵送してもらえて、出向くより費用が安いので、利用しない手はありません。
必要になる機会がありましたら、是非チャレンジしてみて下さい。
そんなに難しくありませんよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

