不動産投資

不動産投資で重要事項説明書を読むポイント|2026年の制度変更も確認

重要事項説明は「契約前にリスクを確認する時間」です

宅地建物取引業者が媒介等を行う取引では、宅地建物取引士による重要事項説明が行われます。物件の権利関係、法令上の制限、道路、インフラ、契約条件など、購入判断に影響する事項を確認します。

国土交通省:宅地建物取引業法の改正・解釈

チェックしたい項目

  • 所有権・抵当権等の権利関係
  • 接道・用途地域その他の法令上の制限
  • 賃貸中なら賃貸借条件・敷金等の承継
  • 管理状況・修繕履歴
  • 契約解除・違約金・手付の扱い
  • 境界や測量を契約上どこまで行うか

「仲介なら必ず測量する」とは限りません

確定測量や境界確認を売主・買主のどちらがどこまで行うかは、物件の状況や契約条件で異なります。仲介業者が入るから必ず確定測量をする、という一律の説明にはしません。

IT重説・電子書面も利用されています

一定の要件の下でITを活用した重要事項説明や書面の電子化が行われています。対面かオンラインかにかかわらず、分からない点は契約前に確認してください。

国土交通省:IT重説・書面の電子化

2020〜2021年公開時の記事を参考として読む
ここから下は公開当時の記録です。

制度・料金・サービス・実務は現在と異なる場合があります。現在の情報は、このページ上部の2026年更新部分を優先してください。

収益物件を買おうとして買付証明書を提出したのはよかったのですが、売買契約をする前から、難しいことだらけです。

収益をあげるということは、事業主になろうとしているので、責任も重くなります。

このまま何も分からない状態で、前に進むわけにはいきません。

頭から煙が出ている状態の僕に、不動産業者の彼からメールが来ました。

こんな人に読んで欲しい

  • 不動産の勉強がしたい人
  • 不動産投資に興味がある人
  • 収益物件を買う流れを知りたい人

重要事項説明書

不動産会社不動産会社

件名:重要事項説明書の送付

表題の件、資料をお送りします。

ご不明点、ご指摘等ございましたら、ご連絡ください。

問題ないようでしたら、清書いたします。

ちょっと、彼が事務的になって来ました。

で、あっさり売買契約書よりページ数が多い、「重要事項説明書」を送ってくれました。

たいしたいし

ご不明点ばかりです...

問題があるのか、ないのかも分かりません...

別紙も含めると13ページもあります。

 

うーん...枚数が多い。

でも、読んでみると物件の状況が説明されていて、気になることが全て網羅されている書類でした。

「登記記録に記載された事項」

「法令に基づく制限の概要」

「私道に関する負担等に関する事項」

大事なことばかりです。正直、物件自体には興味があるからか、物件説明がほとんどのため、売買契約書より読みやすいかもしれません。

これを見れば、どんな物件なのか理解することができます。

また、建物を再建築する場合の条件なども把握できます。

しかし、今更ブログを書いてて、気がついたことがありました。

 

手付金とは

通常、売買金額の1割が手付金とされます。

でも、融資の都合上売主に無理を言って5%にしてもらってました。

手付金を放棄すれば売買契約を解除できるんだろうなって、思い込んでいたのですが、今更よく見てみると...

手付金の性質が、違約手付けになっていました。

なるほど。手付金を放棄しただけでは、解約できなかったんですね...

よく読んだつもりでしたが、分かっておりませんでした。

きっと説明も契約時にしっかりと聞いていたはずです。

完全に聞き流していました。

 

ちゃんと読むと重要事項説明書には、違約手付として記載してあります。

さすが、あらゆるケースに対応できる契約書の書式になっています。

解除する気はなかったのですが、ちゃんと読まないといけませんね。

 

手形貸付

話は少し遡るのですが、金融機関の担当者から融資についての事前審査が通った連絡をもらってました。

金融機関金融機関
全然問題ないっすよ~

軽いノリはともかく、内諾を得られてほっとしました。

初めての不動産投資のクセして、今回フルローンをお願いしているので、自己資金が全くありません。

手付金のお願いをしてみました。

たいしたいし
手付金貸して下さい!

売買金額の1割が通常なのに、5%の手付金にしてもらった理由をはっきりと思い出せないのですが、たぶん当時は、余分な金利を抑えたかったのだと思います。

本決済までの期間も短いから、そんなに変わらないんですけどね。

金融機関金融機関
全然いいっすよ~

いとも簡単にOKもらえました。

軽いノリはともかく、事前審査で手付金のことも含めて判断してもらってたんでしょうね。

手付金は、手形貸付で貸してもらえました。

 

手形貸付は、金銭消費貸借契約を交わして、融資を受ける場合に貼る収入印紙に比べて、借入用手形に貼る収入印紙の方が安いです。

しかし、本決済の時には、ちゃんと金銭消費貸借契約を結ぶので、収入印紙を2回貼ることになります。

金融機関で融資を受けるということは、金利以外の手数料や印紙といった諸費用も必要になります。

やはり、自己資金を全く準備しないで、収益物件を購入するということは、細かなロスも多くなります。

でも、あっさりと大金が振り込まれました。

収入印紙と手数料の数万円が天引きされて...

 

まとめ

何ごとも知らないということは、損をしやすくなります。

しかし、誰でも最初のタイミングはあります。

そのタイミングを最大限に活かして勉強しないと、損を繰り返すことになるのです。

この損を当たり前と思うか、勉強料と捉えるかで、今後のスタンスも決まります。

「重要事項説明書」「手付金」「証書貸付」

また、勉強する項目が増えました。

 

いよいよ売買契約です。

でも、新たな悩みが頭をよぎります。

「個人」で買ったら、今の収入とごちゃごちゃになりそうだな。

「会社」で買った方がいいのかも。と、考え始めたのです。

続く

 

 

数字の向こう側 表紙

2026年改訂

数字の向こう側

旧版:ストーリーで読む副業で不動産投資

不動産投資を実体験の流れで読みたい

副業で不動産投資を始めた体験を24の物語としてたどり、数字だけでは見えない判断・失敗・学びと、その先に見えた豊かさを描いた一冊です。

  • 副業で不動産投資を始めた24の物語
  • 数字の裏にある判断と行動の軌跡
  • 失敗・迷い・学びも含む実体験
今回見直した内容

旧版「ストーリーで読む副業で不動産投資」を土台に、当時の体験は残しながら、法律・税務・不動産実務に関する説明を現在の視点で見直し、24の物語として再構成しました。

END

最後までお読みいただき、ありがとうございました。